病気の回復期に「タンパク質」は避けるべき?
マウスの基礎研究から示唆されること。
やまだ
2025.11.12
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はじめに
病気や絶食からの回復期には、「筋肉を取り戻すためにタンパク質(プロテイン)をしっかり摂ろう」と考えるのが一般的です 。しかし、近年の臨床試験では、重症患者への過剰なタンパク質投与が、実際には回復を妨げる可能性があることも示されていました 。
つい最近『Cell』誌に掲載されたマウス実験の研究が、このパラドックスに光を当てています。研究チームは、動物には「回復期にあえてタンパク質を避ける」という、体を守るための驚くべき本能が備わっていることを発見しました 。面白い研究でしたので紹介します。