抗肥満薬GLP-1受容体作動薬の意外な効果

~腸活ラボマガジンVol.30~
やまだ 2025.03.29
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はじめに

皆さん、こんにちは、やまだです。今回は、最近話題となっているGLP-1という肥満に対する薬の思いもよらない効果について紹介したいと思います。ではいってみましょう!

グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は、食事を摂ると腸内で作られるホルモンです。このホルモンは、食後のインスリン分泌を増やし、血糖値の調整に役立ちます。GLP-1受容体を活性化させると、血糖値の上昇や胃の排出を抑える効果があり、2型糖尿病の治療に応用されています(ref1)。GLP-1受容体は、膵臓の細胞や脳の一部に存在しています。GLP-1を投与すると、脳のGLP-1受容体が活性化され、食欲を抑えたり体重を減らす効果があることがわかりました。GLP-1薬の使用により、肥満や2型糖尿病の治療だけでなく、心臓病や腎臓病の改善など様々な効果が期待されています。これらの利益は、全身的な炎症の低下などのメカニズムによるものであり、将来の治療や薬の開発に重要な示唆を与えています。

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